スペンサー・リードは身体が細い。そして、薄い。背が高いこともあって、女性らしい体つきとは言えない。胸もあまりふっくらとはしていない。けれども、何故か尻に関して言えば、ぷるんっとした桃のような形をしている。少々小ぶりではあるけれども。
そんなリードは今日も、シャツに細いネクタイ、カーディガン。ボックスプリーツのスカートに左右柄違いの靴下に黒のコンバースだ。カーディガンの上から嵌める腕時計も定番で、大きな黒縁眼鏡は、かけたりかけなかったりだった。今は、かけてはいない。何故なら、ホッチが外してやったからだ。どうしてそうしてやったかというと、捜査で疲れ切って、ホテルのベッドに倒れこんでしまったからだ。ばふんっと。リードが。フレームが歪んでしまってはいけないと思って、ホッチが眼鏡を外してやった。しかし、ベッドに寝転がるときに捲れてしまったボックスプリーツの裾は直してやらなかった。だから、見事に、黄色いレモン柄のパンティが丸見えである。それを眺めながら、ホッチは腕組みをして眉間に皺を寄せた。この子は、スペンサー・リードは、とことん、ホッチが贈ったパンティを自ら進んで履かないのだ。言い訳はいつも「だって・・・」で始まる。レースが・・・とか、フリルが・・・とか、透けてて・・・とか。それがいいのに、とホッチは思う。まあ、果物柄のパンティが決してダメだ、と言っているわけではない。それはそれでいい。しかし、先日のアボガド柄のパンティのセンスは一体どうしたものかと思う。そもそも、そんな柄のパンティは一体何処で売っているのか。一体何処で手に入れているのか。ホッチが買う、セクシーランジェリーよりも入手困難な気がするのだが。
「んー」
リードが寝返りを打った。ますますスカートがまくれ上がる。今度はレモン柄に包まれた丸い尻が露わになる。あと、5分。レモン柄のパンティを堪能してから、リードを起こしてやることにホッチは決めたのだった。
END