ホッチが作った、少し遅めの夕食を食べ終わる。片付けはリードも手伝う。料理はほとんどできないが、食器を洗うくらいはなんともない。食洗機のあるアパートではないので、もちろん手洗いだ。仕事以外で二人で並んで何かをする・・・という行為は、それがたとえ食器洗いだったとしても、リードにとっては楽しいことだった。
キッチンを片付けて、一息つくと、リードが言った。
「コーヒーにする?」
「・・・いや、スペンスにする」
「ふえ?」
背中を膝裏を掬い上げられて、大して広くもない部屋を横切る。身長差はさほどないが、リードは必要以上に細いので、とても軽い。小さなベッドはすぐそこだ。ホッチは静かにリードをベッドに下ろすと、その体に覆いかぶさった。
「ホッチ。シャワーがまだだよ?」
「後でいいだろう。それよりも・・・名前」
「あ、・・・ああ。ごめん。スイッチが入ってなかった。だっていきなりなんだもん」
ぺろっとリードを舌を出しながら、細い両腕をホッチに巻きつけると、小さな声で「アーロン」と呼んだ。自分の名を呼ぶ唇を軽く塞ぐ。幾度か角度を変えながら、薄い唇を弄ぶ。
「んっ・・・んっ・・・んんっ・・・」
わずかな隙間から、なんとか呼吸をしようとするものの、リードの唇の端から、唾液が一筋流れてしまう。が、それすらも、ホッチが舐め取る。
髪や、眉や、頰をなどを指先で撫でられながら、そのキスに酔いしれる。そしていつも感じるのは幸せだ。
リードも両手をホッチの両頬に添えて、少し力を入れて吸い、それから離れた。笑顔のままで。
「ふふっ・・・」
「どうした?スペンス」
「うん。・・・この時間・・・こういう、今の時間好き。僕はアーロンにとって4番目だけど、こんな時は1番っぽいから」
「・・・?どういう意味だ?」
「ん?だって、1番はジャックでしょ?2番は亡くなったヘイリー。3番は仕事。だから、僕は4番目」
ホッチは思わず黙り込んでしまった。リードのいうことはあながち間違っていない。いや、今まで順位付けなどしたことはないが、言われてみれば、そうなのかもしれない。
けれども。
自分はリードの存在をないがしろにしようと思ったことはない。ただ。その時々で、優先する順位が変わるだけのこと。今は、目の前にいるリードの存在が1番だ。
それをわからせなくては。
ホッチは、もう一度、キスを落とすと、ゆっくりと丁寧に、リードの服を脱がせ始めた。ネクタイを取り、ベストを脱がせる。シャツのボタンを外すのは、その薄い胸を唇で辿りながら。臍の中を突くように舐めながら、ベルトを外し、ズボンも引き下ろす。リードも腰を浮かせたり、足でズボンをずらしたりと協力的だ。しかし。左右で柄の違う靴下はそのままで。リードも別にそれは気にしていないようだった。
細くて、白くて、綺麗な肢体だった。
ホッチも素早く自分で衣服を脱ぐとすぐにリードに覆いかぶさった。キスをしながら、乳首を指先で転がしてやる。
「ひゃっ・・・あ・・・ぼ・・・僕、女の子じゃないから・・・・そんなとこを触ったって・・・」
「感じてるみたいだぞ?」
「アーロンに触られたら、どこでも感じちゃうの!!んー・・・あ、あ、あ・・・」
胸への刺激に、リードの白い首筋が仰け反る。
指だけでなく、舌でも乳首を転がすと、余計に甘い声が響いた。悪くない。
ホッチは、そろそろと舌を腹部へと、そして下腹部へと移動させていった。普段はあまり主張を知らないような場所が、ふわりと勃ち上がっている。ホッチは指を添えると、それを口に柔らかく含んだ。
「あああっ・・・あ・・・あ・・・だか・・・ら・・・シャワーって・・・言った・・・のに・・・うう・・・」
情けない声を出すリードだったが、ホッチはそんなことは意に介さない。リードを形作る、そう体臭さえも愛おしい。
ホッチはリードの膝裏を押し上げて両足を開かせると、激しい口淫へと移った。経験の浅いリードは、それだけで、脚をガクガクとさせている。
「は・・・う・・・や・・・やん・・・も・・・イっちゃうよ・・・アーロン・・・ダメ・・・やぁ・・・」
ホッチはリードの先端を咥えたまま言ってやる。
「イケばいい。遠慮はするな」
「ん・・・じゃ・・・離して・・・そうでないと、アーロンの口を汚しちゃう・・・」
「今更だな」
そう言って、ホッチは再び深くリードをしゃぶると上下に激しく口を動かした。
「ひゃっ・・・あ・・・あ・・・あ・・・や・・・ああああああああ~っ・・・」
腰をガクガクと動かしながら、そうして、最後は局部をホッチに押し付けるようにして、極めた。それから、ゆったりと弛緩。
「は・・・あ・・・」
けれども、ホッチはリードの太腿裏を離すことなく、さらに上にあげると、露わになっらピンク色の蕾に舌を合わせた。口の中に残るリードの精液を送り込むように、舌先を押し込む。
「ああああっ・・・そっ、それ・・・や・・・もう・・・シャワーも浴びてないのに・・・ふえ・・・ええん・・・」
羞恥のために、半泣きになりながら、体をよじろうとするが、その一方で、体の中には快楽の炎が灯っている。小さな嗚咽をあげながらも、ホッチの舌の動きを後孔で捉え、深く感じようとしている。
「うっ・・・・も・・・エッチだ・・・アーロンってば・・・めっちゃ、エッチだぁ・・・」
リードの声は聞こえているが、自分はリードを解すのに忙しい。リードに辛い思いはさせたくない。・・・大事、だからだ。ただ、快楽を知って欲しいし、快楽を求めて欲しい。
ホッチはだいぶ濡れたリードの蕾に指を1本差し込んだ。
「んっ・・・」
「大丈夫か?」
「ん・・・だ・・・大丈夫。・・・痛くない・・・」
ホッチは慣れた指使いで、リードの前立腺を押す。
「ひゃっ・・・あんっ・・・ああああ~・・・そこ・・・も、そこ、ダメ・・・や・・・」
本当に嫌なわけではない、感じすぎてしまうのだ。さっき放出したばかりなのに、再び勃ち上がってしまう。
「そっ・・・そこ、そこばっかり・・・やっ・・・あ・・・お願い・・・アーロン・・・挿れて・・・・お願い・・・挿れてぇ・・・指だけは・・・や・・・」
ぐずぐずと啼きながらお願いをする。
「いい子だ」
ホッチは、自分の二の腕で、リードの太腿裏を支えるようにして体を押し開いたままにする。そして自分の位置を決めると、すでに硬く屹立したモノをリードの蕾に充てがう。
「いいか?行くぞ?」
リードは声には出さず、頷くことで返事をした。欲しい。早く欲しいのだ。ホッチの。愛する人の、猛々しい太いモノが。それで奥まで突き上げて欲しいのだ。
ホッチは、可愛らしい唇にキスを与えながら、グッと自分を自信をリードの体内へと押し込んだ。
「はんっ・・・ん・・・」
その太さ、質量を、体の中に感じる。あとはわかっている。蹂躙されるように、体を揺さぶられるのだ。自分で自分の体をコントロールできないほどに。けれども怖くはなかった。相手はホッチだ。絶対に、自分に酷いことはしない。安心して、身体を、全てを任せられる。
上からプレスされるように、ホッチの体重がリードにかかる。身体の奥深くまで、ホッチのペニスが届く。身体の奥底をノックされるような感覚。
「んっ・・・んぐっ・・・・んんっ・・・」
呼吸を忘れたリードの唇を、ホッチが指先で優しく開く。
「は・・・あ・・・アーロン・・・もっと・・・ほし・・・」
両腕を伸ばして、ホッチに抱きつく。ホッチの身体の向こうで、左右で柄の違う足先が揺れている。
今は・・・きっと、多分・・・今は・・・一番。
そんなことを頭の隅っこで考えながら、あまりの気持ち良さに、リードは意識を手放した。ただ、視界の向こう側に、色とりどりの美しい花畑見えた。
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「・・・ド?・・・・リード?」
「・・・・・・・・ふ・・・ん?・・・んん?・・・あ・・・アーロン!」
起き上がろうとしたが、リードはできなかった。身体が思うように動かなかったのだ。まるで自分の体ではないかのように。
「悪い。無理をさせた。」
「んーん。・・・無理してないよ?」
「水・・・飲むか?」
「んー・・・・いらない。それよりも、アーロン、ギュってして」
ホッチは動けないリードの上半身を起こしてやると、その細い体を抱きしめてやった。
「もっと。強く」
「折れるぞ」
「そこまで華奢じゃないよう。女の子じゃないんだから」
BAUの女子枠だがな・・・と、思いつつも、リードの要求通りに、ホッチはリードの体を力強く抱きしめてやった。
「あのね。すっごく気持ちよかった。・・・そのせいかなぁ・・・」
「どうした?」
「あのね・・・お花畑を見たよ?すっごく綺麗なお花畑。いろんな種類の花がいっぱい咲いてるんだぁ・・・」
「・・・おい・・・臨死体験じゃないだろうな、それは」
「違うと思うよ?うん。だって、心が身体から離脱してるような感覚はなかったもん。っていうか、僕、そういうの信じないし」
「いや・・・少し無理をさせた。悪かった」
「そんなことないよ。・・・ねぇ、アーロン。僕、もう一回、あのお花畑を見たいなぁ」
そう言って、リードが甘えたようにアーロンを見上げる。そして指先で、髪や頬を触る、リードなりのおねだりだ。
「無理はダメだ」
「じゃあ、お花畑は見れなくてもいいから・・・、気持ちいいこと、しよ?もう一回?ダメ?それとも・・・もう・・・ジャックにホッチを返す時間かなぁ・・・」
しょんぼりと、リードが言う。
「・・・それは大丈夫だ。ジャックはJJのところだ。と言うか、JJがジャックを拉致して行った」
「ありゃ。・・・じゃあ・・・まだ、僕が1番?」
「そうだな」
リードの綺麗な金髪の頭に鼻先を埋めてキスをする。
「じゃあ、今度は、僕が上になっていい?僕が頑張ったら、今度はアーロンがお花畑を見れるかもしれないよ!」
「さあ、それはどうかな」
リードはトンっとホッチの身体をベッドに押し倒すと、その上に座り、すでに充分に柔らかく溶けている蕾に、ホッチを誘ったのだった。
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2回戦後。
「・・・僕・・・また、お花畑を見ちゃった。アーロンは?」
「君の綺麗な顔が見えた」
そうして、ジャックがJJno所にいるのをいいことに、3回戦に突入する二人だった。
END