眼鏡の御主人様とメイドな子犬 午後のお遊び

セックスの後の気怠い余韻で、マイクはハーヴィーを見送った後、ぽてんっとベッドに横になった。酷い格好だなぁ・・・と自分でも思う。男の自分が裸に白いニーハイソックスだけなんて、誰が見ても変態じゃん。マイクはもぞもぞとブランケットを引き上げて、体を隠した。けれども。もっと変態さんなのは、自分じゃなくて、ハーヴィーだ。どうして、メイド服なんかオーダーして着せようなんて思ったのか。ハーヴィーってそういうキャラだっけ?・・・と考える。んー。イメージが違う。1時間1000ドルの男がやるようなことじゃない。え?もしかして、隠れエロおやじだった?事務所では澄ました表情で仕事をしてるけど、実は・・・。ああ・・・そうだ。自分と出会う前のハーヴィーは、女性を取っ替え引っ替えだった。じゃあ何?今までハーヴィーと関係をもった女の人たちも、こういう格好をさせられてたわけ?・・・うわぁ・・・・本物の変態さんだ。ハーヴィーは。

でも・・・。もし、それが事実だったら、ちょっと悔しい。どう考えたって、男の自分のメイド姿の方が負けに決まってる。

マイクは確かめたくなって、ブランケットをはねのけた。ベッドから降り、床に落ちているメイド服を着る。ずり落ちたニーハイソックスを引き上げて、新しい下着を出して履く。黒いエナメルの靴の片方がベッドの反対側に落ちていた。メイド服の後ろファスナーを上げようとしたが、上まで上げることができない。

「うう・・・腕が痛い。こういう服を自力で着る女子・・・凄い。尊敬」

そんなことを呟きながら、マイクはリビングへと向かった。

眼鏡をかけたままのハーヴィーはキッチンにいた。ケチャップが少し焦げるようないい匂いがする。

「起きたのか?ああ、ちゃんとメイド服を着たんだな。えらいな、マイク」

「でもさ、後ろのファスナーが’上まで上がらないんだ」

「こっちに来い」

マイクは素直にカウンターを回ってキッチンに行った。ハーヴィーに背中を向ける。けれども、ファスナーはすぐに上げてはもらえず、温かな唇を押し付けられた。

「ひゃんっ」

想定外のことに、思わず声が出る。

「可愛い声だ」

「何なの~!ファスナーを上げてくれるんじゃないの?」

「仕方がないだろう。綺麗な背中を見せられたら、キスの一つもしたくなる」

「うう・・・・・・」

それでも、ハーヴィーはファスナーを上まで上げてくれた。

「ありがと。ねえ・・・もしかして・・・オムライスを作ってる?」

「ああ」

「やった!オムライス好き!」

「以前、君が作ってくれたのを思い出して真似てみた」

「オムライスって、日本の料理だもんね。僕も、日本人の知り合いが作ってくれたのを食べて感激したんだよね。すぐに作り方を教わったんだ。あ!僕の好きな、半熟オムレツを乗せて切るタイプだね。半熟たまご大好き!」

ハーヴィーはケチャップで味付けたチキンライスを綺麗な皿に盛り付けた上に、半熟のオムレツを乗せて、その中心をナイフで開いた。そうすると綺麗にたまごがチキンライスの上に広がる。これは以前、マイクが作ってくれたレシピだ。

「美味しそう!じゃあ、メイドの僕が運ぶねー」

なんだかんだ、食べ物には弱いマイクだった。ハーヴィーはその姿を微笑みながら見やり、冷蔵庫から飲み物を取り出して、グラスに注いだ。

「んー!!!!美味しいっ!!!」

マイクがパタパタとテーブルの下で足を踏み鳴らす。

「君が作るオムライスと、さほど違いはないだろうに」

「そんなことないよ!ハーヴィーの味がするもん!やっぱりさ、同じレシピでも、作り手が違うと、味って変わるもんだよ?」

「まあ、喜んでもらえて何よりだ」

「目の前に眼鏡のハーヴィーがいて、ハーヴィーの作ってくれたオムライスが食べられて、めっちゃ幸せ」

マイクがものすごく嬉しそうな笑みを浮かべて言う。

「ただ・・・このメイド服はいかがものかと思うんだけど」

「いいじゃないか。お互いに納得の上だろう?」

「でもさ・・・今更ながらに思うんだけど、眼鏡とメイド服じゃ、ちょっとイーブン性に欠けるよね」

「君が何でもいうことを1つ聞くっていう条件を出したんだぞ?だから、俺も眼鏡をかけている」

「そうなんだけどさー」

マイクはスプーンの端っこを加えて、ちょっと上目遣いにハーヴィーを見た。そして小首を傾げて尋ねる。

「ねぇ・・・今までハーヴィーが付き合ってきた女の人たちにもメイド服を着せたの?」

「ゲホッ・・・ゴホッ・・・」

いきなりの質問にむせるハーヴィー。

「あ、その反応、なんか怪しい」

「違う!・・・君が突然昔の女の話を持ち出すからだろう!」

「だってさー・・・。ねえ、どうなの?」

「・・・・・・着せてない。メイド服を着せたのは君が初めてだ」

「あ、そなの。良かったー」

「・・・・・・」

そこはいいのか?・・・と自分で着せておきながら、心で突っ込むハーヴィー。

「これで歴代の彼女のこういう格好をさせてたら、本物の変態さんだなーって思って。ちょっと安心したー」

「・・・変わった安心の仕方だな」

「だって、男の僕にメイド服が似合うわけないじゃん!・・・今までの彼女さんの方が・・・やっぱ、似合うでしょ?」

「・・・今まで付き合った女にメイド服を着せようとは思わなかったな。君が着ると可愛いと思ったから、着せたんだ。案の定、可愛い」

「・・・僕・・・負けてない?今までの彼女に」

「十分すぎるほど、勝ってる。安心しろ。俺はこの先、君のことしか可愛いと思わないし、君以外とは付き合わない」

「それが本当だったら、すっごく嬉しい」

マイクは満足そうにそう言うと、再びスプーンを動かし始めた。

「片付けは僕がやるよ。メイドさんだからね」

「手伝おう」

「いいよ。ハーヴィーは座っててよ」

「いいだろう、別に。せっかくだから、そばに居たい」

「う・・・」

そう言われると、それ以上は拒否できない。

「食器を洗うだけなのにな・・・」

「まあ、そう言うな」

シンクに食器を置き、マイクが水道の蛇口に手を伸ばそうとした瞬間、背後からハーヴィーがその腰を掴んで引き寄せた。

「うわっ・・・ハーヴィー!あ、洗えないよ!」

「後でいいだろう・・・」

マイクの頸にハーヴィーの唇が吸い付く。

「え・・・っと・・・まさか・・・ここ・・・で?」

「食欲を満たした後は、性欲だろう?」

直接、耳の中に言葉を送り込む。マイクの背中が、ぞくりと動く。

「あっ・・・」

そのまま耳の中に舌が差し込まれて、外耳を舐られる。

「んっ・・・んん・・・やぁ・・・」

シンクの縁を掴んで、マイクはそのくすぐったさに耐える。その抵抗する様子のなさに満足しながら、ハーヴィーはマイクの体に悪戯を仕掛け始めた。スカートの中に手を入れて、尻を撫で回す。それから、ボクサーパンツの腰の部分に指を引っ掛けて、少しずつ下ろし始めた。左手で胸を弄り、メイド服の上から突起を探り当てて、軽く摘んでやる。

「ひっ・・・いったぁ・・・」

痛い・・・とは言うが、それは甘美な声だった。

「マイク、少し片足を上げろ」

言われるままに、マイクは右足の膝を折って、上にあげた。ハーヴィーが器用に下着を抜き取る。さらりと揺れたメイド服のスカートが、マイクの中心に触れた。

「ああっ・・・」

そんな軽い刺激にも声が上がるのは、今朝のセックスのせいだ。そんなマイクの中心に、ハーヴィーが手で刺激を与えてやる。

「んっ・・・んぅ・・・あ・・・はっ・・・」

次第に硬く、立ち上がっていく自分に、軽い羞恥を覚えながらも、それを「やめて」とは言えなかった。ハーヴィーが与えてくれる快感をトレースする。

ハーヴィーは左手を胸からスカートの中へと移動させ、ニーハイソックスの端に指を差し込んだ。太腿の内側を撫でるように、少しずつ、ソックスをずらしていく。

「や・・・ん・・・ハーヴィー・・・めっちゃ・・・触り方が・・・やらし・・・」

「そりゃあ、可愛いメイドさんが相手だからな」

クチュリとマイクの先端が音を立て始める。

「どうする?先にイキたいか?」

マイクは’首を左右に振った。

「・・・イく・・・なら・・・一緒がいい・・・」

「わかった。本当に君はいい子だな」

ハーヴィーはマイクの先走りで濡れた指を後ろに回した。そこは朝のセックスのせいで、まだ柔らかそうだった。きっと奥には残滓が残っているだろう。指を差し込み、ぐるりと回すと、マイクの背中が震えた。

「あっ・・・はぁ・・・挿れて・・・ハーヴィー・・・欲しい・・・」

「大丈夫か?」

「うん。・・・大丈夫・・・お願い・・・」

マイクが腰を捩らせる。

ハーヴィーはスカートを捲り上げて、白い尻を露わにすると、すでに硬くなっていた自分自身をぐっと押し込んだ。そこは、何の抵抗もなく、柔らかく、すんなりとハーヴィーを受け入れた。

「あっ・・・あああああっ・・・いいっ・・・はっ・・・ああ・・・動いて・・・ハーヴィー・・・動いて・・・めちゃくちゃにしていいから・・・突いて・・・奥まで来てっ・・・」

マイクが片腕を上から後ろに伸ばして、ハーヴィーに触れる。指先しか髪に触れることができなかったが、それでも良かった。本当なら、大好きな眼鏡をかけたハーヴィーの顔を見ながら犯されたかったが、それは後でもいい。さっき、言われたことが嬉しかった。この先は自分だけ。これからもずっと自分だけ。それを聞いただけで、胸に多幸感が溢れる。

ハーヴィーの動きに合わせて、自分も腰を揺らす。いや、自然と揺れてしまう。すっかり、ハーヴィーに慣らされた。そうしたら、最も快楽を追えるか。十分すぎるほどにわかってる。

「・・・ああ・・・ハーヴィー・・・全部、中に出して・・・奥まで・・・ちょうだい・・・」

そんな可愛いおねだりを断れるはずもなく、ハーヴィーは抽挿を激しくすると、叩きつけるように、自分の精をマイクの中へと注ぎ込んだ。それと同時に、マイクもハーヴィーの手の中で爆ぜる。全てを出し切っても、まだ、マイクの中にいて、呼吸を整える。そして、マイクの呼吸が整うのも待ってやる。

「はぁ・・・ああ・・・」

マイクの肩の動きが穏やかになってから、ハーヴィーは自分が放ったものが溢れないように、静かに抜いた。

「あんっ・・・」

ぶるりとマイクの体が震える。マイクは、両手でシンクの縁を掴み、崩れ落ちないように頑張っている。そのいじらしさに、ハーヴィーの顔が綻ぶ。

ハーヴィーはマイクのスカートを捲り上げたまま、後孔に指を2本、差し込んだ。

「んっ・・・」

そして、その指を開く。そうすると、自分が放った白濁が、こぷっと溢れ、尻から太腿へと、ゆっくり伝い落ちてくる。それは白いニーハイソックスに、染みを作った。

「や・・・だ・・・なんか・・・恥ずかしい・・・」

「俺しか見てない。だから、いいんだ」

「ん・・・」

マイクは納得したように、頷いた。

「ねぇ・・・今度は・・・ちゃんとハーヴィーの顔が見たいよ・・・」

「我儘なメイドだな」

「嫌だった?」

「いいや」

ハーヴィーはマイクの体をひっくり返すと、自分の顔を見せて、マイクに深いキスをした。マイクは素直に両腕をハーヴィーの首に絡め、うっとりと、そのキスを享受した。

二人の午後のお遊びは、まだ始まったばかりだった。

END